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陽気で厳しい海の男たちのこと〜AIを活用したカツオ一本釣り『第五清龍丸』〜

みなさんこんにちは、コミュニティマネージャ―の日永です。

ATOMicaでは、企業と学生の長期インターンシップ「ATOMatch」を昨年から実施しているのですが、真っ先に手を挙げてくださったのが、カツオ漁船「第五清龍丸」を擁する有限会社浅野水産様でした。

漁師の勘と経験をAIに落とし込んでスマート漁業を実現する、という新会社を設立するためのバックオフィスの在り方を大学生と共に考えたコミュニティだったのですが、4ヵ月に及ぶコミュニティ活動を完走した学生たちにご褒美として用意されたのが、カツオ漁船見学ツアーでした。

考えてみれば乗り物として「船」に乗る経験は離島暮らしの方か、釣り好きの方でなければそうそうないものかと思います。

ましてや、四方を海に囲まれ、360°全部海、そのような中で何泊もする、というのは漁師や貨物船以外では船旅をするくらいしか経験しようもないものです。

そんな訳で、学生と私は初めて体験する漁船にワクワクしながら浅野さんとともに宮崎県の南に位置する日南市に向かったのでした。

日南へはJR九州が誇る観光列車『海幸山幸』で行きました。県産材の飫肥杉を使った贅沢な造りの車体に、否が応でも観光気分が盛り上がります。

宮崎市から2時間あまり電車に揺られて、ライオンズカラーに彩られた南郷駅に到着し、そこから歩くこと15分。カツオ漁船の基地である目井津港に到着しました。

宮崎県内でも海鮮料理が美味しいことで有名な港の駅「めいつ」で海の幸を堪能した後にいよいよ、『第五清龍丸』の船内を見せて頂きました。

「めいつ」の目の前に停泊しているカツオ漁船『第五清龍丸』は全長40m、総トン数119トンと、とても大きな船です。

しかし、船体の大部分は釣り上げたカツオを新鮮なまま漁港に運び込むための設備で占められており、23人もの男たちが生活する空間は全体の1/3もない印象でした。

トイレやお風呂も設置されており、寝床も1人ひとつ割り当てられているのですが、やはり限りのあるスペースに機関室はじめ、あれもこれもあるので、通路は狭くて、とてもすれ違うことなど出来そうにありません。

カツオの群れを発見!のような緊急事態の場合は急いで行動する必要がありそうですし、「頭を打ったりしませんか?」と聞いたら「それはもう、しょっちゅうです。しかも固いものばかりなので大変なんです」と笑っておっしゃっていました。

カツオの一本釣りは定置網で根こそぎ獲る漁ではなく、漁獲高をある程度調整できる(獲りすぎを防ぐ)漁なので、環境にも優しい漁です。

GPSや魚群探知機だけでなく、小魚を狙う鳥のを目印に船を進める自然と共にある漁法でもあります。

自分たちの力ではどうしようもない自然と対峙する漁師さんたちは、とても陽気で気さくな方々です。ジタバタしても仕方ないことを分かっているからなんですね。

それと共に、厳しい環境で緊張感を持って戦う男たちのたくましさ、力強さもひしひしと伝わってきました。

南郷駅までは今年から船頭を務める浅野さんの弟さんに車で送ってもらったのですが、「最近は漁船ではなく収入が安定している貨物船に乗る人が増えてるんですよ」とおっしゃっていました。

漁業も高齢化とともに深刻な後継者不足問題に悩まされていて、20代の働き盛りの船員さんはほとんど外国人なのだそうです。

彼らはいずれ母国に帰りますので、浅野さんが考える「漁師の勘と経験をAI化する」事業は現実味を帯びるだけでなく、喫緊の課題となってきそうです。

暗い話題が先行しがちな第一次産業ですが、船から見える海も空も青々として、本当に気分が晴れ晴れとしました。

大変貴重な体験を本当にありがとうございました。

 

 

【おまけ】

つい先日、浅野さんがATOMicaに“獲って24時間以内”という、とても新鮮なカツオを持って来てくださいました🐟

ぎゅっと身の締まった味の濃いカツオでした。

みんなで美味しく頂きました、ありがとうございました。

 

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